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機構紹介

代表者挨拶

ほんとうの日本文化・京都文化の継承と創生

冨士谷あつ子 京都文化創生機構理事長

冨士谷あつ子

 文化庁の京都移転決定を契機に、改めて文化とは何か、日本の、京都の文化とはどのようなものかを化考えざるを得ません。京都文化創生機構は、長年、生涯教育や国際交流などに携わってきた有志と共に設立した団体ですが、国際的な会議や学会や地元での住民活動などにかかわる中で、明確化されたことがあります。

 文化とは社会を構成する人々の行動の集積であると言われていますが、大まかに言えば意図することなく作り上げられた生活文化と、意図的に生み出された創造文化とがあると私は考えます。そして、これまでは後者にかかわる人々が限定的であったと思います。これからは、性別・年齢・障碍の有無にかかわらず、すべての人々が創造文化に享受者として、表現者としてかかわることができるようでありたいと期待します。

 さほど豊かとは申せませぬが、私が国際文化交流にかかわってきた中で、日本の首都であった京都では、特に女性が文化の創造者として大きな足跡を残し、世界的な評価が確立していることは、誠に喜ばしいことです。しかしながら、日本の、京都の歴史をかえりみますと、江戸時代を境目に女性への社会的対応が大きく転換し、男性優位の文化が持続しました。今、これを覆す動きが起こり、男性自身の生き方も問い直す時代を迎えています。

 このことと並んで、人種の違いや障碍の有無を問わない、あらゆる人々の人間らしい生き方を求める声が高まっています。

 現代社会はまた、高齢化に向かい、その問題点がクローズアップされていますが、かたわら社会貢献に力を注ぐ高齢者の活動が盛んになりつつあり、地域社会の振興に新しい光が差し込んでいます。京都文化創生機構では、このような社会の状況を背景に、シニア世代から呼び掛ける多世代の男女共同参画型の活動を進めています。また、産官学民の協働による活動の広がりを目指しています。近年は文化庁支援事業を重ねて受託したのち、地域の人々と研究者・芸術家らとが共に地域振興に取り組んでおります。多くの方々のご参加を心から期待申し上げます。

京都文化創生機構 沿革

 1970年、京都市左京区の依頼により、女性のための生涯教育講座開催(主催:同区文化協議会、主宰:冨士谷あつ子)。同講座を地元紙が「京のおんな大学」と紹介し、以後、この名称が定着する。参加希望者が府下全域から多数に上ったため、2年後行政から独立。大学開放・女性解放の世界的な流れの中で、大学教員・文化人らと女性市民の協議による運営を評価され、1975年に第24回讀賣教育賞(成人教育部門)受賞。

 この団体を基盤として、1977年に国際京都文化協会(現在一般財団法人)、教育の明日を考える会、日本女性学研究会が発足する。これら団体の中核的構成員は、全国各地の関連領域からの要請により指導・助言に当たる。かたわら中核的構成員の所属する大学において、女性学教育研究の構築に当たる。

1997年に女性学及び男性学関係者相寄り、日本ジェンダー学会を設立。1999年に上記諸団体関係者が組織の改組・改称をはかり「京都生涯教育研究所」として活動を開始し、研究者の学際研究交流が進む。

 2005年より文化庁の「文化・芸術による創造のまち支援事業」の助成を受託し、京都各地における地域文化振興に取り組む。このとき、国及び地元自治体の助言により、同研究所を母体として産官学各界から顧問・委員を迎え、「京都文化創生実行委員会」を発足させ、事業実施に当たる。

 2012年度より京都府地域力再生支援事業を受託し、府下で食育講座を開催。2013年度からは自然環境保全の専門家と活動家を役員・会員に迎え、自然環境の保全・改善に関する事業を実施するかたわら、少子高齢化の抑止や男女平等雇用の実現など、社会環境の整備にも実践的に取り組んだ。

 京都生涯教育研究所が、前身団体の発足から45年を迎える2015年9月、「学び手」より「創り手」であることを目指す人が増えたことを踏まえ、京都文化創生実行委員会を部分改称し、「京都文化創生機構」として発足させた。研究者・著述家・アーテイスト・社会活動家などが主な構成員であり、男女共同参画・多世代交流により、グローバルな視点から日本文化・京都文化について考え、新たな文化創生をはかる活動を推進している。

顧問・役員

顧問 浅岡美恵(弁護士・認定NPO法人気候ネットワーク理事長)
井上満郎(京都市歴史資料館館長・京都市埋蔵文化財研究所長・京都産業大学名誉教授)
上横手雅敬(京都大学名誉教授)
岡本民夫(同志社大学名誉教授)
河合俊雄(京都大学 こころの未来研究センター教授)
新川達郎(同志社大学大学院教授・一般財団法人 地域公共人材開発機構代表理事)
森田嘉一(京都外国語大学理事長・総長)
安成哲三(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所長)
冷泉貴美子(公益財団法人 冷泉時雨亭文庫 常務理事)
理事 冨士谷あつ子(評論家・日本ペンクラブ名誉会員)理事長  注:本姓 鈴木
伊藤公雄(京都産業大学教授・大阪大学名誉教授・京都大学名誉教授)副理事長
塚本利幸(福井県立大学教授)副理事長
後藤安子(京都光華女子大学講師・元神戸山手大学教授)
監事 二股 茂(税理士)
評議員 上杉孝實(京都大学名誉教授)
宇野日出生(京都市歴史資料館主任研究員)
斎藤真緒(立命館大学教授)
佐竹力総(株式会社美濃吉 代表取締役社長)
佐野春仁(京都建築専門学校校長)
澤井敏郎(N.GKS:緑の協力隊関西澤井隊代表)
西野悠紀子(女性史研究者)
八十山和代(画家)
山内潤三(元武庫川女子大学大学院教授)
山田邦和(同志社女子大学教授)
横山真由美 (染花作家)